私の検診経験。
本日は小生の検診履歴を披露したいと思います。
初めて内視鏡検査を受けたのは胃カメラがまだガラスファイバーが主流だった頃、丁度現在の電子スコープに移行する時期ですから平成元年頃に医師3年目の研修病院で仲間同士で体験しました。その頃写真は24枚撮りのフィルムしかなく必要であれば2本使用しせいぜい撮れても48ショットまででした。どの程度苦しかったのかは記憶していませんが現在のように経鼻内視鏡はなく直径9mm程度あったと思います。
その後は内視鏡を全くすることなく30代に一度バリウムを飲み医師仲間にお願いして自院で撮影しました。
その後はご多分に漏れず「何か今見つかったら困るなぁ」という心理が働き放置しておりました。小生の父は検診をしていたなら違う人生だったと思いますが進行した状態で腫瘍が見つかり手術の甲斐なく59歳で人生を終えました。
その年齢が近づくにつれて内視鏡検診をしておきたいと思うようになり大腸内視鏡検査の勉強会で知り合った出雲の先生を訪ねて5年前から毎年お盆休みを利用して夫婦で上部下部とも内視鏡検査をするようにしています。私は胃カメラを受けると必ず2回程度の嘔吐反射がありますが、それ自体はさほど苦しいとは感じません。検査時間は7.8分でしょうか?。時々鼻が上方に引き上げられるとそこは少し痛みを感じます。大腸内視鏡検査は空気の移動でしょうか挿入中に軽度の痛みがあったりなかったりです。また肛門がスースーする感覚はありますが痛みではありません。検査時間は処置にもよりますが20分程度かかります。検査中は観察のために送気して腸管を広げますが当院では終了時になるべく吸引し膨満感等の不快感が残らないようにしています。内視鏡検査は定期的にする必要があります。そのためには2度としたくないと思うような苦痛は絶対に与えてはいけません。医療者はそこに無頓着になってはいけないと思います。